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はじめに

《ダニエル・オスト 紹介》

ダニエル・オストによる「花の世界」にようこそ。ダニエル・オストは、世界の最高峰に立つ花のデザイナー、そして彫刻家です。彼だけが持つ透徹した眼差しは、花を通じて生命そのものを捉える事を可能にし、情熱と芸術性を傾けて絶対的な美そのものを生み出してきました。ダニエル・オストは、驚くようなフローラル・デザインで独自の世界を創り出し、国籍を問わず、数多くの方からの評価を頂戴しております。
オストの傑作の多くは
第3作目作品集Leafing Through Flowers (2000年 OST出版発行)
第4作目作品集Invitations (2002年 Lannoo出版発行)
第5作目作品集EAST WEST(2005年 OST出版発行)
などの作品集でご覧いただけます。
現代に生きるこのベルギー人は、かつての巨匠の理論を覆しました。
彼のアレンジメントは、実現不可能としか思われないかもしれないけれども、たしかに存在したのです。

ダニエル・オストを 高く評価してくださっているのは 日本の皆様でしょう。
いけばな という日本古来の花と向かい合う伝統の存在が関係していると思われます。
ベルギー本国での評価ですが、セント・ニクラウスで最初のショップを1985年に開業してから僅か5年ほどで、ベルギー王室からご用命を賜るようになりました。
2005年にはブリュッセルで二つ目のショップをオープン、各方面から多大な賞賛をいただき、人気店となりました。

オストの生み出す芸術は、王族、各界の著名人、財界から求められております。数日間で消え去る花のインスタレーション作品は、確かに高額ではありますが、芸術的な価値は、到底値の付けられるものではありません。ダニエル・オストの手が紡ぎ出す花の世界 - フローラル・ワールド - を体験するのは、至高の色、デザイン、そして花々の香りに彩られた別世界へと誘われることに他なりません。過去30年の活動を通じて、ダニエル・オストはシンプルなエレガンスを創り出す最高のマエストロとしての評価を確かなものにして参りました。また、オストの花に対するヴィジョンを語るための講演を通じて、世界各地でその世界観を紹介し、高く評価されております。

《フローラル・デザイン》

ダニエル・オストのアレンジメントでは、花と器の形、色彩、そして質感に対する、超絶的なまでに鋭敏な感性が姿をあらわします。オストの最高傑作では、器が花材を選ばせたのか、それとも葉、茎、花々が魔法を使って自分のための器を生み出したのか、と考え込んでしまうかもしれません。ダニエル・オストは、花器を見た瞬間、どうやってその器を活かせば良いのかが目に浮かぶそうです。扱いの難しい色合いや形の器は、一層の遣り甲斐があるのが楽しいと語ります。「なにかが必要だと解っているとき、私は絶対に妥協しない。」と言うダニエル・オストは、むかし、ドイツから蘭を調達するために、運転手に頼んで480キロ程の距離(本人は運転しませんので)を走らせた事もあるそうです。「平凡なものになってしまうのか、非凡なものができるのか、違いは細部へのこだわりにあると思います。スタッフが見過ごした釉薬の中に潜んでいる色に目を留め、『これをアレンジメントに加えなければ』 と言うのが私の役回りです。」

《イベント》

ダニエル・オストの手がけるイベントは、一生の思い出になります。クライアントのために、オストは幻想的なまでの花の体験、フローラル・ファンタジーを創り出すことを常に願い、求めております。お客様が作品の細やかな技、芸術性、そして美に魅了されるような世界を創り出そうとしているのです。
華やかなパーティーなどのイベントの依頼を受けると、まずオストは水彩画で構想を練り始めます。クライアントがデザインを指定した後、具体的な企画書と図面をエンジニアのように緻密に仕上げていきます。
通常、パーティー・プランナーはコンピューターを駆使してデザインを製作していますが、オストの流儀は、美術作品を制作するのと同じような取組み方を基本としていますので、全く違います。このような手順を採ることで、ダニエル・オストが手がけるイベントでは、インスタレーション作品の一つ一つのパーツがどのように組み合わされるのか、関係しあうのか、全てを総合的に知り、理解する事があらかじめ可能になります。普通のパーティー・プランナーの場合は、その場その場での模索が必ずあろうかと思われます。私どものモットー「卓越したものは、細部から生じる」(Excellence is in the Details)訳注:西洋の格言、「神は細部に宿りたもう」を常に心がけ、真に美術を理解し、愛する、素養と感受性を備えた皆様のために、至高のイベントをデザインし、実現しようと努めております。
ダニエル・オスト社は、皆様が夢見ていたイベントのデザインを起こし、設営を行い、運営を手がける事のできるエキスパートのチームを抱えております。一年で責任を持ってお受けできる件数は限られておりますが、クライアントからは一生に一度の記念すべきイベントのためとのことで、芸術性、製作費などについても、多大なご理解を賜っております。

《庭園》

ランドスケープと庭園デザインは、ダニエル・オストの新機軸として近年取組み始めた分野です。アレンジメントと同じように、オストの庭園も彫刻的な性格が強く出ています。オストは自然に対して深い畏敬の念を抱いておりますので、競い合おうという考えはありません。西洋におけるフラワー・アレンジメントは、近代化にともなって野原や牧場がレンガや石で被われ始めた時代に起点をみることができるのではないか、と指摘しています。
「ヨーロッパで最初の花屋は、1796年、パリで開業しました。」とオストは語ります。「人が、自然との関係を断ち切られ始めた時代と重なります。それまでは、農家の窓を開ければ5万本くらいのケシの花を見るのが当たり前だった時代でしたので、わざわざ室内に持ち込んで飾ろうという気持ちは起きなかったでしょう。」けれども、いま、たとえ地平線まで広がる花畑に囲まれていたとしても、ダニエル・オストによるランドスケープと庭園のデザインであれば、私たちは求めてやまないかもしれません。


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